立山 – 御山谷 – 黒部ダム

北アルプス

メンバー さかい(単独、スノーボード)
5月2日 雨のち晴れ
扇沢駅 8:00 発
室堂ターミナル 10:50 発
一の越山荘(泊)12:10 着

5月3日 快晴
一の越山荘 7:40 発
富山大施設 8:30 着
ドロップイン 8:45
黒部湖畔 9:45 着
ロッジくろよん 11:30 着
黒部ダム駅 12:00 着


今日は東西に伸びる前線が立山の真上を通過するらしい。おかげでこんな天気。室堂付近は雨となった。日中は晴れの予報、しかしその気配は全く無い。しばらくの間、室堂ターミナル付近でウダウダしていたのだが、意を決して出発。


前線が通過したのか標高が高くなったためか、少し気温が下がったようで雨はみぞれまじりの雪となった。


一の越山荘到着。雪は止んだがガスが濃い。
天候の回復が遅れている。晴れれば浄土山か雄山にでも登りたいところだ。


とりあえず小屋に入る。今日は宿泊客が少ないようで一部屋独占することができた。
することも無いのでフテ寝。
しかし、1時間もすると寒さで目が覚めた。
昼間からこの寒さでは夜はどうなってしまうのだろう、、、
(夜はアンカが支給されました)

1階の食堂を覗くと、ストーブがついている。 部屋にいても寒いのでこちらへ避難。この後、他の宿泊客と、夕食をはさみ消灯時間まで延々と、とりとめのない話をしていました。


夕方になりやっと晴れた。遅いぞ!!


翌朝。AM6:00頃。
快晴。昨晩は冷えたので斜面は凍っている。しかし晴れると御山谷下部の雪質が気になる。谷はどうやらデブリで埋め尽くされているらしい。気温が上がり雪がグサグサになるとボードでの滑走は困難となる。雪崩の心配もしなくてはならない。


7:40
一の越発。
アイゼンを装着し、龍王岳・浄土山へ伸びる尾根を上がる。


8:30
富山大学立山研究所のある小ピーク。2840m付近。
龍王岳だけでも登りたかったが、御山谷下部の雪質を考えると、あまりゆっくりもしていられない。


雄山。


8:45
ドロップイン。
今登ってきた尾根を2750m付近(写真中央付近)まで下り、そこから御山谷へ滑り込むことにする。
一の越付近にはギャラリーも増えてきた。ヘボい滑りはできないぞ。


凍結した斜面が程よく融けだし、なかなか良い感じ。
しかし、恥ずかしながら尾根を登っていた登山者のすぐそばで大転倒。ギャラリーを意識しすぎるとダメみたいです。
写真は御山谷上部2600m付近。


2300m付近。
広~いゲレンデを独り占め。


1500m付近。
谷が狭くなったあたりから、谷底全体が巨大デブリとなる。多少アップダウンがでてきたので、ストックで漕ぎながら進む。


1450m付近。
川が見えてきた。左岸へ移る。


9:45
黒部湖畔、御山谷河口へ到着。


黒部湖は凍っています。
ここから先、黒部ダムまでボードを担いで徒歩となる。


11:30
ロッジくろよん着。
ここまでのルートはほぼ水平にあるものと思っていたが、意外とアップダウンが多い。黒部湖へ流れ込む谷を越える橋は雪崩でことごこく崩壊しており、谷底へ下る際の急斜面には難儀した。


12:00
黒部ダム駅到着。

たった半日の短い行程であったが、バリエーション豊かなルートで、移動には様々なアイテムを使用することとなった。
ちなみに時間配分はこんな感じ。

尾根登り(アイゼン装着)~50分
ボードで滑降~30分
ストックで漕ぎながら滑降~40分
湖畔を歩行(スノーシュー・つぼ足)~1時間20分

マトモに滑れたのは上部の2840m~1700m付近までで所要時間は約30分。振り返ると行程のほとんどが、重いボードを担いでの歩行、ストックで漕ぎながらの滑走であった。しかし、御山谷の素晴らしさは、こんな辛いことをすべて忘れさせてくれた。
早くビールが飲みたい。