常念岳(2857m) 一の沢
2007年4月 壬申 日
常念岳(2857m) 一の沢 晴れ
メンバー アニ
05:53 常念いこいの広場
06:54 ヒエ平
12:21 稜線2550m付近
13:28 常念岳
14:33 ドロップイン
14:45 滑降終了
16:35 ヒエ平
16:55 常念いこいの広場
前夜発ち、いこいの広場に車中泊。まずは5km先の登山口を目指す、今日も行程は長い。
眠い目をこすりMTBを漕ぎ始めると汗が噴出す。素直に押すことにした。
一の沢林道は、昨年7月の豪雨で崩落している箇所があり迂回路が設置されている。復旧には随分時間がかかりそうだ。
ヒエ平にMTBをデポして登山道に入る。雪はほとんどない。ルートははしばらく一の沢左岸を進む。やがて雪面を歩くようになると、何日か前のスキーの跡があるではないか。トレランシューズから兼用靴に履き替えスキーで歩行開始。しばらく樹林の中を進む。視界が開けたところで、一の沢にひどいデブリが押し出されているのが見えた。
河床に下りたが、遥か上部までデブリで埋め尽くされていた。トレースは無くここで引き返した様だ。迷ったがピークハントだけでもと前進することにする。板を担ぎ細心の注意をはらってデブリの上を歩く。もしもの時はザックを捨てて沢の側面を駆け登るしかない。
2100m付近で常念岳に突き上げる沢に入る。デブリから開放され、シールでジグを切って登っていく。徐々に傾斜が増す、雪崩が心配になり左岸の尾根にあがる。一の沢の雪崩は、横通岳の上部から出ているのが分かった。
稜線に出た所で板をデポし、アイゼン歩行でピークに向う。残念ながら槍・穂高はガスの中だ。兼用靴で本格的に歩くのはとても辛い、しかしガルモントの靴は軽く助けられる。
相変わらず槍・穂高は見えないが、来週山行を計画している蝶ヶ岳が見える。北西側にいい斜面があり、また来ることがあれば板を山頂まで担ぐのもいいかもしれない。
デポまで戻り滑降開始、雪質は中々良い。常念乗越から沢に滑り込む、風に雪煙を巻上ながら板を走らせるとあっという間にデブリ帯に着いてしまった。
背後にプレッシャーを感じつつツボ足でデブリ帯を抜ける。左岸の登山道に入り一応これで安全地帯だ。スケーティングを交えて滑っていくが、板を傷つけたくないのでキリのいい所でトレランシューズに履き替えた。
ヒエ平からは早い、MTBを押してきた甲斐がある。滑れたのはわずかな時間だが、充実感があり満足出来る山行だった。
アニ 記